***心模様***

後期高齢者になった両親の老々介護・それを支えていくこどもたちのお話が主です。スピンオフとして私の趣味の写真などを載せていきます。

【スピンオフ】墓所に関する私の考え。

突然、お墓ネタだけど、深刻な問題なので書いておく。

古い考え方をするのは私の両親だけではなく、年の離れた夫の兄も同じで、「嫁に来たんだから、何かあったらうちに入るんだよ」と、姑の葬儀の際に言われて、寒さ以外の寒気がしたのを忘れられない。

 

(兄の言葉を聞いた私の心の声)

いやいや。私は入りませんよ。そして夫がどうしても希望するならそちらにお邪魔させるかもしれませんが、墓所が別居になる可能性は非常に高いです。というのは…余りにも交通が不便だからです。しかも法事などで檀家だからお金がかかるということも仰っていましたね。

夫は墓名碑に名前を刻んで貰って、墓は私や子供の便利のいいところにしてくれと言っています。多分、そういうところを探すと思いますよ。だから法事というものはそちらで小さくやると思いますし、子供にも希望は話します。どちらが先という順序は私たちには分かりませんから。

 

(両親には言えない心の声)

お墓がね、遠すぎるんだよ。親戚だっておいそれとはいけないし、私も下も2時間電車に乗っていく場所だよね。前にお墓の引っ越しを考えていて、お父さんに言えないままだったけど、この間、「どっちが先に逝くか分からないだろ?」みたいなことを言ってたでしょ? ふと真剣に考えちゃうんだよね。

 

我が家の方は墓苑までの送迎バスが出ているので、故郷ではなく住んでいたところで皆さん、墓所を立てると聞いているが、私は、都内のロッカー式墓所に入れてもらう予定でいる。その方が子供も気楽だろう。法事云々など教えていないし。

 

(ここで幼い時の子供の笑い話)

・我が家には神棚がある。初めて夫の父の墓所に言った時、柏手を打っていた。

・幼稚園がプロテスタントだったのだが、2回目の墓参りは手を組んでお祈りしてしまった。

「それ、おじいちゃんが笑ってるよ」と私と夫で吹き出すのをこらえて線香を渡した。

・実家に遊びにいった2歳くらいの頃、鐘(リン)を鳴らす父親の姿を見て、やたらに鳴らして”遊んでいた”ので、母が「そこまで呼ばなくてもいいよ」とたしなめたこと。

祈りをささげる気持ちに変わりはないが、幼い子は面白い。

高校1年の時におばあちゃんが亡くなったのだが、その時は夫の会社の方・友人の弔問の対応で忙しい私の代わりに、妹がきちんと教えてくれたので、騒ぎはなかった。

 

夫の方も私の実家の方も、後継ぎがいない。お墓の後継者問題も深刻なのだ。

でもね。どこででも祈り、思う(思い出す)ことはできるわけだから、例えばここに一緒に行ったよねというところで首を垂れて祈ることの方が大事だと思っている。

そうやって私は、大事な友達が先に旅立ち、墓所が遠いので、彼女が生きていた街で、一緒に遊びに行った都内の映画館で、手を合わせることにしている。

 

 

めっきり老け込んだ父。

確かに仕事バカで、母がうつ状態になれば、現役の頃は病院へ入院させるしかなかった父。今でも人前ではしゃんとして頑張っているのだけれど、家に帰れば正直寝たいだろう。好きなこともしたいだろう。

母がこんなことを述懐する。

「だって昼間に外に行けなければ私は寝てしまって、夜に徘徊するのも当たり前でしょう?」

だから父は24時間のうち、母が寝ている時間は拘束されている。それが自分の贖罪だと思っているし、精神科の主治医に、「奥さんがどれだけ苦しんでいたかを考えてあげて寄り添ってください」という言葉も守っている。

 

いつも家は綺麗になっている。殊にケアマネさんが来る日は磨き立てるのだろう。それを父は誇りにしていた。でも下が昨年気づいたのは、水回りの清掃ができていなかったということだった。あの時は母が絶不調のため、「ここは私がやる」ことができなかった。今は手が回る。ケアマネさんと母が話をしている時にふと、私がダイニングの下のラグマットを見た。

小さいけれど目に見えるゴミが落ちている。(親のことを言える義理はないが💦)今までなかったことだ。

かつて独居高齢者の在宅に行った時も、居室は何とか片付いていたが、それ以外の場所は手が付けられていなかった。ヘルパーさんをつけるほどの介護度ではなかったのかもしれない。靴下が黒で良かったと思ったし、帰社してまず、履き替えたのを覚えている。

 

 

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そして住基カードの件で、父がとんでもないことを言いだして、私は焦った。

母のものを申請して、受け取りは父が行くそうだが、母は免許証がないので、代理人が行くには介護保険証も受け取りの際は必要なのだそうだ。

「ねえ。介護保険証ってどこ?」

「え?私に聞かれても分からないよ」

クリアケースに入れてあるはずだろう…と、冷蔵庫のそばを探すと出てきた。

それを見ていた母。「お父さん、最近忘れっぽいのよ」

感情の波が冷静の方に流れると、娘に伝える言葉は冷酷な感情をこめている。

基本は父に頼るのをよしとしていて、80歳になる夫を責めるのだ。

 

受け取りに私が行けないこともないのだが、必要書類は同じであるから、介護保険証があって胸をなでおろした直後。母の介護に関する書類ホルダーの上にぼんっと投げている父。

 

面倒なんだな…と改めて思う。

住基カードを推進したのなら、もう少し受け取り方法も簡便にすればよかったのにと思いながら、途中でかかってきた株式購入勧誘電話を受けて、「行政も悪用防止に頭を使ってるのか」と考えを改めた日でもある。

 

 

 

母は仕事バカを理解できなかった。

ケアプラン会議の日はいつも寒くて雨。ここ2週間のセカンドオピニオン騒動で私は正直、精神的に参っているけれど、判断能力が落ちてきている老夫婦に寄り添い、最終判断までの道づくりをするのは私だと言い聞かせて、実家に足を運んだ。

 

口腔外科の件でケアマネさんが「娘さんに相談すればよかったんじゃないですか?」と言うと、「この子は冷たいから。病院に行けばいいでしょと言うだけだから」と散々。現在の仕事の内容の一部は母に対することも関連しているのだが、実は母は私が仕事をしている様子をみたことが一度もない。

社員だった時に勤務先に来たのは、私の部署ではなく、尿管結石で泌尿器科だったから、白衣を着ている私は知っていても、仕事をしている私を知っているのは、患者で来ていた父と下だけだ。

 

父もまた、仕事(生涯、建設会社に在籍していた)に対しては家族を放置することがしばしばで、自分の身体すら厭わないことがあった。だから私と父は似ているという括りをされるし、現在の私に対してのスタンスは少し引いている。だから嫌味の一言もでるのだろう。

下は大学卒業後の会社では仕事バカにななりきれず、業種が合わないと判断して、退職後資格を取って現在に至っているのだが、そちらではほどほどに仕事バカなのだが、愚痴をこぼすには適した相手なのだ。

私に電話をしてこないのは「帰りが遅いから食事の支度の邪魔をしてはいけない」という、食生活重視の考えを母が持っているからだ。

 

さて、口腔外科の話だがやはり、カンジダであることは間違いないようだ。検査結果を待ってどうするのかを決めるそうなので、「いきなり薬を出されてはまた、体調を崩すから話を聞いて相談してからにしてね」とだけ、(多分)真面目かつ怖い顔で伝えてきた。

 

毎月第2火曜日はスポーツクラブの後でケアプラン会議に行く。かれこれ3年目になるのだが、親しくなった人生の先輩たちは、在宅介護のキーパーソンになっている私の様子をよく見ていて、「大変だと思うよ。私は両親と夫の両親を見送ったから、誰がどうだったとか、近くにきょうだいがいなくて負担がかかって辛かったのも覚えているわ。あなたが必死なのもよくわかる。応援しているからね!」と声をかけてくれる。それが私の何よりの救いなのだ。同世代の友人にはほとんど話をしていない。介護に対して理解できないという顔をされるから。

 

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昨秋、実家に送ったビオラ・パンジー・チューリップが今、玄関前を彩っている。ケアマネさんもチューリップが愛らしく咲いていることに微笑んでいた。

母が「デイの利用者さんでお花が好きな方がいてね。お父さんに1株、鉢に入れて貰ったの。その方にこのチューリップをお見せするのが楽しみだわ」と奥にしまってあった鉢をケアマネさんに見せている。ようやく関心が少しでも花に向かったんだと思うとホッとする。

 

懸念することもまた、増えてきたケアプラン会議の日だった。

口腔外科を受診した母。

私のかかりつけからの診療情報提供書の内容は分からないのだが、今までの内科から口腔外科のある病院に診療情報提供書を貰って、そちらの口腔外科を受診したと、父と他の用件で話そうと思った時に言われた。

私の縁故は大学病院になってしまうので、実家からは遠すぎる。そこで何と言われるのかは17日に分かる。カンジダだと思うけれど、口腔ケアが必要だと言われたら、私が実家に行ってやってあげることは可能なので、「娘がやってくれる」と言ってくれればいい。つい最近、こんな本を取り寄せたのだ。

 

家庭でできる口腔ケア―QRコードから動画が見られる

家庭でできる口腔ケア―QRコードから動画が見られる

 

 仕事でやっていることもあるが、家で父がやるよりは、隔週でも私がやってあげることもいいかもしれない。母には口腔ケアは不要だと(歯科医院にも行っているし)思っていたけれど、75歳前後になると、昨年までは綺麗だったはずの方が汚れが増えてくる対応をした日だったので、訪問歯科に頼むまでもなく、会話をしながら行く必要性もあるのかなと思い始めている。

ただ4月は恐ろしく忙しいので、仕事帰りに寄るのは無理があるし…どうしたものかと考えてはいる。

 

 

また、母の介護保険の審査が4月と聞いていたが、現状として私が立ち会うことができる日(時間)のやりくりが難しいので、場合によっては下に上京して貰って審査を受けてもらうから、市役所から書類が届いたら即、私に連絡するようにと強調しておいた。

 

 

 何だか仕事のブログみたいになってしまったが(笑)唾液の減少は服薬で水分をとっていても残ってしまうんだよね。

あれだけ歯磨きに執着していた母。どういう結果でどう対応しようかは、結果が出てから考えよう。

 

 

母の不調③

有言実行。4月3日に両親は違うクリニックへと向かった。

 

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私が相談をしていた受付の方が、親切な対応をしてくださったと電話で話をしていた父。また先生も母のみならず父のことも覚えていてくださったそうだ。お手数をかけてしまったm(__)m

発作を抑える吸入薬が粉なので、うがいが足らないと口腔内に残ってカンジダ状態になることを襲えてくれたそうだ。

そのうえで、現在かかっている内科に診療情報提供書を書いてくださって、薬を違うものに変える的な内容のことを父に話したらしい。

 

父の話。

「もしこれを持って行ってあのクリニックで文句を言われたら内科を変えるつもりでいる」

実家の近くには内科はおろか歯科医院もない。大抵は駅まで出てどこかに行く。市境なので、検診の時は市内の医療機関に行くのだが、そこもバスじゃないと無理。

母は恐らく転院したいんだろうと思うが、近さには代えられない。

でもこちらでの信頼関係はもう、破綻しているわけだし、セカンドオピニオンを突きつけられて~精神科に入院した後の話を聞けば、私なら行かないけど~恐らく門前払いをするんじゃないかと思う。

「お医者様」だから。

 

たまたまスマホにかかってきたのを仕事の空き時間(貴重なお手洗いタイム)に見て、勤務先の院長に電話をしたい旨を申し出てOKを貰えたけれど、実はこれが今の私の悩みになっている。

勤務中の空き時間に電話ができる状態とは偶然の空き時間であって、ポケットにスマホを入れて仕事をしているわけではない…というかできない。そこがどうしても分からないようだ。

「お母さんと変わろうか?」

「仕事中なんだけど。院長先生にOK貰ってかけてるの」

その後長くなりそうなので、用件を伝えて電話を切った。

 

留守番電話に入れてよ~! 仕事が終わったら駅からかけるから!

 

帰宅してから、帰宅中の下に電話をして事情を話すと、下は別のことで母からの電話攻撃が来るそうだ。時間なんか関係ないのかもしれない。それでも下は出ることが夜だったらできる。私のところに夜はかかってこない。私が家事でてんてこ舞いだろうということは分かっている母。

10分ほど下と話して、私たちがまた、考え出していること。

 

本当に気分障害なの?軽度認知障害が進んでいるんじゃないの?

 

明日は精神科に行く日だ。夜、電話をかけるしかないが、下曰く、「いい子ぶってるんじゃないの?」

何故両親(特に父)は今起こっていることを主治医に伝えないのだろう?言いたいことを言わせておくにもそろそろ限界だろう。現状を聞くことが叶わないのがもどかしい。いつかは主治医の話を聞かせて欲しいのだけど…。

母の不調②

昨夏入院した精神科で見直してもらった「服薬の多すぎ」を分からせることがどれだけ難しいかを、下と共に考えていた。老いれば誰もが代謝が落ちる。薬を分解する機能だって当然落ちる。

耳鼻科で貰っている3種類の漢方薬・内科で出される薬・精神科の薬(2~3種)があるのだが、結局元の木阿弥なのだということを、子供たちは突きつけられる。殊に母の場合は「話を聞いて欲しい」わけだから、面倒になったら対症療法の投薬なのか?と思うばかりだ。

 

また「自分たちが行くんだからいいだろう?」と父は医療機関に母を委ねる悪循環も絶ち切れない。私が鬼になって言うしかないのかと考えていた折に、この騒動が起こったわけだ。父にしてみれば、母の訴えを全て聞き入れない限り、夜中も起こされる。話を聞いてくれる人がいるからまだいい。私に電話をした日に下に電話をしているのは、「お父さんだけじゃなく、子供たちにも辛さを分かって欲しい」ことに他ならない。

 

知人の単身で住んでいるお母様が母と似たような状態になり、知人が遠方のため、近くにいるきょうだいがブチ切れてきたそうだ。介護きょうだい喧嘩になりそう!と知人は肩身の狭い思いをしつつ、現状を打開しようと動き出した。だから私も知人と色々話をして、母のことを考えている状態。

 

この2人に共通するものは多分こうだろう。

外に出たい・買い物をしたい・話をしたい・私の思いを叶えてくれ!

要介護度に応じたサービスを使いまくっても在宅介護(独居)には限界があることを、身をもって子供たちに伝えているのだ。

世の中には認知症の高齢者だけではない。心の病を抱えている高齢者が多いことを強く訴えたい。

 

母の不調①

都内の子供の下宿に荷物を持っていくため、仕事を休んだ日にスマホに父から電話が来た。

「お母さんがこう言っているので、別の病院にかかるためにどうしたらいいか」

途中で母が出て涙声になって話し出した。宅配便を受け取るために一旦切り、再度かけた。

内容としては以下になる。

 

①見てもらっている歯科医院で上顎(口蓋)と舌が白くなっている。これは喘息の吸入薬のせいではないか。一度、出してもらっている内科で相談した方がいい。

 

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私の専門なので分かるのだが、相談するには母の内面の落とし穴があった。

②内科の先生が、去年退院した後で(入院前はせん妄で言葉を発したらしい)「よくあんたここに来たな」と言ったから、薬のことを歯医者に言われたとは言えない。

 

③そこでふと思い出したので、20年近く前に喘息を見つけてくれた先生(今は開業なさっている)のところに行きたい。

 

そちらの開業医は我が家のホームドクターである。夫と子供が17年・私が15年ほどお世話になっている。つい先日の私の休みが下宿前日で大騒ぎだったので、夫に薬だけ頼んだところだった。

こちらは当日予約で人数に制限がある。初診なので予約を入れるかどうかを聞いていて、「これじゃ電話では無理だから帰りにお寄りします」と言い、子供とお昼を食べてから地元へ急いで戻った。

先生は問い合わせの電話を聞き、私の母じゃないかと分かったそうで、お忙しい中1人の受付の方を窓口にしてくださっていた。

お話をして、当日は私は行けないこと。精神科との兼ね合いもあるので、そちらはお任せしたいこと等を話し、予約方法を伺って帰宅した。

 

下にはメールを入れておいた。電話がかかってきたらしく「また浮気の話をしだしたから…悪くなってるのかな」と危惧している。それでも母は今日、デイサービスには出かけているはずだ。

子供は大学生ではあるが、就活と研究室(卒論)に初めての下宿で戸惑うことが多いが、「頼む。何とか乗り切ってくれる?仕事の帰りに下宿に寄れる日もあるから。おばあちゃん、ちょっとまずい状態でね」と現状を伝え、「何とかできることはやるから大丈夫。いざとなれば家に帰れるから」との答えに安堵して、落ち着かない日々がまた、始まった。