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***心模様***

後期高齢者になった両親の老々介護・それを支えていくこどもたちのお話が主です。スピンオフとして私の趣味の写真などを載せていきます。

建て替えた時の失敗を話す母。

10年ほど前に実家は家を建て直した。土地が狭いので間取り的には2LDKの戸建て。1階がLDKで2階に夫婦の寝室と下や子供が泊まりに来た時用の部屋がある。(そこが元の私の部屋)子供との同居を頭に入れない間取りだが、ドアや窓は背が高い人向けになっている。

両親のベッドは並んでおいてある。父の方にはPCがあり、その先がベランダ。

 

「建て替えた時にお父さんと別室にすればよかったのよね」

 

10年前だと、父がゲートボールに出かけてばかりの頃。1か月ほど借家住まいだったのだが、余り綺麗ではなく、母は白内障の手術を入院ですることで”そこから逃げた”日々もあった。それでもまだ父に対して「運動しているのはいいのかもしれない」と妥協をしていたのだろう。引っ越した頃はまだ、車はあったので車庫もついていた。

 

「お金があればお父さんと別に暮らしたいと時々思うわ」

 

その理由がようやく、母の口から語られた。父はテレビを見ながら聞き耳を立てていると下が話していた。

デイサービスの日の話をしていた。ゲートボールをしていた頃と同じに、少し早く起きてお昼を作っていく。デイは9時くらいに迎えが来て、17時ころ送ってもらう。そこからが母にはきついらしい。

「18時にお風呂に入らないと、お父さんは機嫌が悪くなるし、ご飯は19時でしょ?私も楽しいけど疲れちゃって…そこで喧嘩になって行かなかった日もあるのよ」

真偽はともかくとして、確かに私たちが電話をしても父が母に取り次いでくれという話を遮る理由は、やはり彼のペースに合わせさせていることを隠すためだ。申し訳ないけどそれは子供たちがよく分かっている。

 

父が母に対して規制をかけていることがいくつかある。①自分で電話をかけない。②薬を飲む時は父の前で飲む。③鍵は持たせない。③に関しては一度、落としたことがあるので仕方がないのだが…意思を隠せないようになった母は、腹が立って仕方がないわけだ。

 

父は4人で話をしている間、ダイニングには来なかった。TVを見て何を思っていたのだろう?下はお母さんっ子だし、配偶者は久しぶりに会う義姉(私)に子供の就活の話を聞きたがって色々と話し込んでいた。

母は下夫婦に鍋を用意していた。私も勧められたのだが、昼はがっつり食べられないのと、自宅に戻ってやることがあふれているので遠慮して一人、喋りまくっていた。

 

デイサービスの話も教えてくれた。クリスマスイブの日だったので「ホットケーキに飾り付けをしてね。手を洗ってから頂いたのよ」これが楽しそうじゃないとは思えないのだが、来年からは曜日は変わる。新しいお友達ができるようにと願うばかりだ。

 

ぼっちの父に私が声をかけた。「お父さん。お腹すいたでしょう?お鍋、食べてくれば?」

「おお。そうだな。腹減った」その後がうるさい。「飯はないのか?」だから母がキレるのだけどね。

がつがつ食べる父の注文に答える母たちに暇乞いをして、下と話をして(子供にお年玉を用意してくれていた)今年の訪問は終わった。

 

やはり、電話では無理だ。始終監視されている感と自己主張ができない母。見守っていることが正しいのかどうかを少し勘違いしている父。来年もまた、色々あるだろう。

 

年老いたら夫婦別室がいいと母が言ったことがもしかしたら今回の発端なのかもしれない。