***心模様***

後期高齢者になった両親の老々介護・それを支えていくこどもたちのお話が主です。スピンオフとして私の趣味の写真などを載せていきます。

家を訪ねてきた警察官から聞いた話。

私は中層マンションに住んでいる。今日は宅配便が19時過ぎに来ると思って、オフの昼寝を満喫していたのだが、17時位にチャイムが鳴って、出てみると警察官がそこにいた。最寄りの交番から来たという彼は、「〇〇さんをご存知ですか?」と、隣のフロアの方の名前を出した。「ええ。お話は最近はしませんが」と答えると、「実は亡くなったのです」という言葉が出た。

 

驚いたのは言うまでもないが、「最後にお見かけになったのはいつ頃ですか?」の問いに暫し、答えられなかったのは、察してしまった事情が心にのしかかったからだ。

 

独居老人の孤独死だった。配偶者はかなり前に闘病の末亡くなっている。それを私は〇〇さんから直接伺った。というのには理由がある。

このマンションに越してきた当初は、配偶者がお元気で、テラス越しに声をかけてくださった。「お子さんが小さいからお洗濯が多いでしょう?」とか、回ってくるお豆腐屋さんの話などをしていたのだが、2~3年後だっただろうか。脳血管障害で倒れた配偶者の介護を、リタイアしていた〇〇さんはしておられた。どれくらいの期間だったかは覚えていない。桜が咲いている時期にお子さんが来て、車いすで近くの桜の名所にお出かけした時には晴れやかなお顔をしていたので、配偶者さんに「綺麗な桜をご覧になれましたか?ちょっと寒かったですね」とお声掛けしたのを覚えている。

 

数年の介護を経て入院した配偶者が亡くなったことを教えてくれたのは〇〇さんだった。

 

その後、私は仕事をはじめたりして余り、〇〇さんとお会いすることはなくなったけれど、挨拶はする間柄であった。警察官に最後に見かけた時を聞かれて、「休みの日で…今年だったか昨年だったか正直分かりません。夫が平日休みなので、帰宅したら聞いてみます」と伝えてお帰り頂いた。

 

父が母の入院中は、病院のランドリーを頼まなかったので、毎日洗濯物は2人分あったけれど、独居だったら毎日する必要もないし、外に干さなくても構わないだろう。きっかけを見つけるとしたら新聞がたまっていないかということだけど、新聞受けを開けっ放しにしているおうちだったら分からない。一時我が家も不在通知が確認できないので開けっ放しだった。

 

部屋だっていくつも使う必要はない。電気がついているかどうかは夜じゃなきゃ分からない。

それよりも近所の人がどれだけ独居老人に注意をしていただろうか…猛省。

夫が帰宅して聞くと、1月中旬以降にお見かけしたとのこと。その旨を警察に連絡しておいた。

 

私が住むフロアは、古くからいる方たちはやはり声を掛け合っているし、家族ぐるみのお付き合いがあれば、飲みに行ったりしているようだ。我が家ともう2件は奥さん同士が年が近いので、子供がらみの話をしたり、差し入れをしたりされたりの間柄だ。

 

お子さんたちを責めたりしてはいけない。親のそばに必ずしも住んでいるというわけではないこと。

何度も私は言うけれど、生活能力があるうちは、自分の家で過ごしたいと思うのが高齢者なのだ。

介護状態になるまでは子供たちもそこにいて欲しいと願う。

 

生前のご厚意に感謝し、ご冥福を心よりお祈りする。合掌。