***心模様***

後期高齢者になった両親の老々介護・それを支えていくこどもたちのお話が主です。スピンオフとして私の趣味の写真などを載せていきます。

母は仕事バカを理解できなかった。

ケアプラン会議の日はいつも寒くて雨。ここ2週間のセカンドオピニオン騒動で私は正直、精神的に参っているけれど、判断能力が落ちてきている老夫婦に寄り添い、最終判断までの道づくりをするのは私だと言い聞かせて、実家に足を運んだ。

 

口腔外科の件でケアマネさんが「娘さんに相談すればよかったんじゃないですか?」と言うと、「この子は冷たいから。病院に行けばいいでしょと言うだけだから」と散々。現在の仕事の内容の一部は母に対することも関連しているのだが、実は母は私が仕事をしている様子をみたことが一度もない。

社員だった時に勤務先に来たのは、私の部署ではなく、尿管結石で泌尿器科だったから、白衣を着ている私は知っていても、仕事をしている私を知っているのは、患者で来ていた父と下だけだ。

 

父もまた、仕事(生涯、建設会社に在籍していた)に対しては家族を放置することがしばしばで、自分の身体すら厭わないことがあった。だから私と父は似ているという括りをされるし、現在の私に対してのスタンスは少し引いている。だから嫌味の一言もでるのだろう。

下は大学卒業後の会社では仕事バカにななりきれず、業種が合わないと判断して、退職後資格を取って現在に至っているのだが、そちらではほどほどに仕事バカなのだが、愚痴をこぼすには適した相手なのだ。

私に電話をしてこないのは「帰りが遅いから食事の支度の邪魔をしてはいけない」という、食生活重視の考えを母が持っているからだ。

 

さて、口腔外科の話だがやはり、カンジダであることは間違いないようだ。検査結果を待ってどうするのかを決めるそうなので、「いきなり薬を出されてはまた、体調を崩すから話を聞いて相談してからにしてね」とだけ、(多分)真面目かつ怖い顔で伝えてきた。

 

毎月第2火曜日はスポーツクラブの後でケアプラン会議に行く。かれこれ3年目になるのだが、親しくなった人生の先輩たちは、在宅介護のキーパーソンになっている私の様子をよく見ていて、「大変だと思うよ。私は両親と夫の両親を見送ったから、誰がどうだったとか、近くにきょうだいがいなくて負担がかかって辛かったのも覚えているわ。あなたが必死なのもよくわかる。応援しているからね!」と声をかけてくれる。それが私の何よりの救いなのだ。同世代の友人にはほとんど話をしていない。介護に対して理解できないという顔をされるから。

 

f:id:kanade15:20170412091905j:plain

昨秋、実家に送ったビオラ・パンジー・チューリップが今、玄関前を彩っている。ケアマネさんもチューリップが愛らしく咲いていることに微笑んでいた。

母が「デイの利用者さんでお花が好きな方がいてね。お父さんに1株、鉢に入れて貰ったの。その方にこのチューリップをお見せするのが楽しみだわ」と奥にしまってあった鉢をケアマネさんに見せている。ようやく関心が少しでも花に向かったんだと思うとホッとする。

 

懸念することもまた、増えてきたケアプラン会議の日だった。