***心模様***

後期高齢者になった両親の老々介護・それを支えていくこどもたちのお話が主です。スピンオフとして私の趣味の写真などを載せていきます。

【Another Story】親が病気になった時。

保活に失敗して幼稚園に入れたAさん。フルタイムの仕事を続けられたのは近くに実母がいて、お子さんを見て貰えたからだ。朝は自分でバスに乗せてから出勤し、帰りは無理なのでお迎えもその後も頼んで1年が経った。

実父が病気になり、今後を考えるとお子さんを頼むことが実母には相当な負担を強いることになる。

それは子育てと仕事の両立に終焉を見たことに他ならない。

 

お子さんはママが帰ってくるまでおばあちゃんと過ごす。幼稚園のことを考えると夕ご飯は祖父母のおうちで食べていたのかもしれない。Aさんは「旦那と私の分は総菜が殆どです。休みの日くらいですよ、作れるのは」と常々言っていた。

 

60代の親御さんにお子さんを預ける限界が出た時、Sさんが選んだのは退職という話を先日、聞いた。

 

医療系の仕事は終わるまでは帰ることができない。仮に保育園に入れたとしても、現状はお迎えが遅いだけで、やはり実母に頼むしかなかっただろう。ご主人が迎えに行くことも時間的に難しかったのかもしれない。

 

ここでお子さんを保育園に変えるというのは無理だし、Aさんもそこまではしたくないだろう。数週間前に課外授業の話を「意外と子供が楽しみにしてるんです。4月まで持つかしら…このテキスト」と仰っていたのを笑いながら聞いていた。その後の話は私の耳には入っていない。

 

私は出産と同時に仕事を辞めて、復職するまでに10年以上のブランクがある。

それは母がうつ病であった期間が半分以上あり、とても子供を頼むことができなかった。

父はまだ現役で仕事をしていたし、勤務先に託児所(院内保育園)はなかったし、近くではなかったから、むしろ周りから「一回やめなさい」と言われた。

母の病院が遠くなった時に、幼稚園の迎えの時間と面会時間を考えると、とても行けないと父に話したが、母は「あんたは一向に来なかった」とあくまでも自分中心で責められたことを今でも覚えている。

 

保育ママを頼んでまで仕事をAさんがしなくてはならないという家庭上での理由はない。

資格を持ちながらも今後、復職するとしたら2年以上先だろう。学童保育に入れられるかどうかという更なる難関があるが、今はきっと、お子さんと向き合う時期なんだと思う。

 

いつか離れていくから。今は傍にいてあげたい。親も見てあげたい。

その合致を見た時に出すのは退職願なのかと思う。

 

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