***心模様***

後期高齢者になった両親の老々介護・それを支えていくこどもたちのお話が主です。

引っ越してきて19年(上)

今の住まいである中古マンションを買ったのは、子供を幼稚園に入れるためだった。

10年ほど住んでいたところの家賃と駐車場代が高くて、私は専業主婦であり、子供は何も補助が貰えないという時代だったからである。

子供は周りにいる歳の近い子や同級生たちと遊び、近所の奥さんたちに可愛がられて育っていった。引っ越していく人もいたが、大抵は学区内だったから幼稚園や小学校で会える。「和室ばっかり」と長じて文句を言ったこともあった。

 

引っ越してきた当初、古くからいる方々のお子さんは大学生だったり社会人だったりしたが、それぞれに独立をした方が多く、親御さんと同居している世帯は少なくなった。近所に家を買って、近くにいる親御さんを見ている方もいるし、何よりも介護の工事の車が入るようになって、年月の経つ早さを感じる昨今だった。

 

あることに気づいたのは今年の2月位だっただろうか。中規模の修繕工事を終えた後の話なのだが、階段室が時々ぬれている。2月だからどちらかというと乾燥しているはずだし、雨が吹き込んだり上から伝ってくることは考えにくい。それが何回か続いて、管理事務所に連絡をして調べて貰った。

 

現象が再現しません。もう少し様子を見てください。

 

ぬれているところは場所で言うと我が家の風呂の下にあたる。風呂工事をしたのは15年ほど前で、壁も直して…どこか漏れていたら大変なことになる。原因は全く分からず、4月の末にはいったんおさまっていた。

 

つい最近、転居当初から親しくしている奥さんから言われたのはこの話だった。「なんかさ、ここ、誰かおしっこでもしてるんじゃないの?」梅雨寒の小雨の日で、階段室はぬれていたが、奥さんが、「においがするでしょ?気になってたんだけど…」確かにそういうにおいがする。

ペット禁止の中層マンションで、実際今はペットはいないのは誰もが知っている。つまりは人間様がやったのではないかということを、その奥さんは言っていて誰かは何となく想像はできるが、現場を押さえたわけではないし、まさか写真を撮るわけにもいかない。「管理事務所に相談してみるよ、次にあったら」と奥さんが申し出てくださった。

(続く)

 

f:id:kanade15:20171217094422j:plain